オーストラリアから日本へ輸出が認められているマンゴーの品種は、たった5種類しかありません。そして、その中で、世界のトップクラスに位置づけられるマンゴーが、弊社で取り扱いのある「ケンジントン・プライド種」なのです。
このケンジントン・プライド種は、別名“ピーチマンゴー”とも呼ばれ香り高く、その甘さは、“果物の女王”と呼ばれるにふさわしい品質です。その最盛期は毎年12月初旬から1月初旬となります。
ケンジントン・プライド種がオーストラリア全土で栽培されるようになったのは1980年の初頭であり、そのうち特にめざましい成功を収めたのが、いまケンジントン・プライド種を栽培しているケアンズの西60キロにある高原地帯なのです。
品質の良さに加えて、この地域で育つケンジントンン・プライド種の多くが、独特なケアンズ高原地帯の気候と太陽により、ほのぼのとした見事な緋色に色づくからです。
世界トップクラスに君臨する、このケンジントン・プライド種は、反面、栽培や取り扱いが非常に難しく、生産者であるダイヤモンドスター・オーストラリア社も試行錯誤を繰り返しながら、10年でほぼノウハウを確立し、いまでは、日本での圧倒的シェアを保っています。
フロリダを故郷とするケイトマンゴーもケアンズ高原地帯で育てられると赤い魅力的なマンゴーに一変します。
「ケイト種」は、やや細長く卵型をした大型のマンゴーです。本来は緑色が強いマンゴーですが、一大産地であるケアンズのマチルバ地方で丁寧に栽培する事により、別名“マチルバ・マンゴー”とも呼ばれ、真っ赤な色に育ちます。
繊維質が少なめで独特の果肉の食感と程よい甘さと酸味のバランスが際立っています。ケンジントン・プライド種のシーズンが終わった後の毎年2月から3月にかけて日本へ輸出しています。
ダイヤモンドスター・オーストラリア社(以下、DS社)のマンゴーの特徴は、なんといってその「美味しさ」にあります。DS社が契約しているマンゴー農家さんは、どこも丁寧な仕事ぶりで、マンゴーに愛情をこめて育てている農家さんばかり。
マンゴーを栽培するということは並大抵のことではなく、新芽、誘引、花つり、摘果、収穫といった作業を、1年を通して、丁寧に妥協せずにやって、初めて甘みのある美味しいマンゴーが出来上がるのです。だから、最後にマンゴーを収穫するときは、色や形を見ながら、最良のタイミングをみて、ひとつひとつ丁寧に手摘みされます。
オーストラリアマンゴーの収穫は11月~2月にピークを迎えます。南半球の溢れんばかりの太陽の恵みを受けたマンゴーは甘くとてもジューシー。味はケンジントンプライド種が甘くこってり、ケイト種がさっぱりジューシーな感じです。12月~1月はケンジントンプライド種。2月はケイト種を日本へ航空便で送ります。
フロリダを故郷とするケイトマンゴーがケアンズ高原地帯で育てられると赤い魅力的なマンゴーに一変します。ケンジントンプライド種のシーズンが終わった後の2月から3月にかけて日本へ輸出しています。
DS社のこだわりは、マンゴーの採り方だけではありません。その選定基準も厳しく設定されています。収穫されたマンゴーは、そのすべてが市場に出るわけではありません。採取されたマンゴーには虫がついていたり、傷が付いていたり、、、しかし、これは輸出商品にならないと判断した場合には、即座に除外されます。また、必要であれば、日本への出荷前に追熟*を施し、また、日本に到着後も、日本のスタッフによる選定、さらに必要に応じて、追熟*が行われます。それがDS社のマンゴーの品質を高めてゆき、多くのお客様から「プレミアム・マンゴー」と称賛される所以なのです。
※追熟(ついじゅく)とは、果物などを収穫後、一定期間置くことで、甘さを増したり果肉をやわらかくしたりする作業。
オーストラリア産のマンゴーを、日本であまり見ることができないのは、日本の検疫制度に大きな理由があります。
1980年代、日本の農林水産省は、当時人体に影響がある殺虫剤の使用を禁止しました。
DS社は、それに代わる“化学薬品を使用しない殺虫方法”を模索、その結果、採用したのが、V.H.T(蒸気熱による殺虫法)です。
DS社は、竹中工務店とともに、このV.H.Tを使い、商業用機械を開発、完成させました。このDS社独自のV.H.T (竹中式)は、現在も同社で使用されており、オーストラリアのマンゴー輸出事業を支える根幹になっています。
DS社は、日本に初めてボーリングを普及させたスターレーンの創業者・堀池友治氏が1980年代にハワイのパパイアに目を付けて輸入販売業を始めたのが始まりです。その後、タイやフィリピン、そしてオーストラリアのマンゴーと輸入販売を広げていきました。
1990年代、DS社は、オーストラリアを代表するマンゴー「ケンジントン・プライド」に出会います。ケアンズの南に位置するタウンズビル郊外のボーエンに工場を置き、日本へのマンゴーの輸出を始めました。マンゴーの美味しさを追求していった結果、品質の良さに加え、色も非常にきれいだということで、ケアンズの高原地帯マリーバ地方に工場を移し、ケンジントン・プライドの栽培に乗り出しました。このケンジントン・プライドは別名「果実の女王」とも呼ばれ、12月に出荷されるため、日本では主に御歳暮ギフトとしてお客様に愛用され、高級フルーツ店でも扱われるようになりました。
「南半球オーストラリアのあふれる太陽のもとで育った美味しくて元気なマンゴーを日本の皆様にお届けできることを嬉しく思っています。」